サウジアラビアとイランが北京で国交回復を発表

2023/04/10 19:30

サウジアラビアのファイサル外相とイランアブドラヒアン外相が4月6日、北京で、両国間で約7年ぶりとなる正式な外相会談を行い、外交関係を即日再開すると発表した上で共同声明に署名した。

サウジアラビアとイランは3月10日に北京で、中国の仲介を通じて外交関係の再開などについて合意したとする共同声明を、中国も交えた3か国で発表しており、今回の会談で3か国はともにこの時の合意を「北京合意」と称した。

これについて、上海外国語大学中東研究所の鈕松(Niu Song)氏は、「サウジ・イランの双方が今回も会談の地に中国を選んだことは、中東における『歩み寄り推進』という立場への高い評価や、中東和平を進める上で一段と重要な役割を演じることへの願いの表れだ」と述べた。

これについて中国外務省の毛寧報道官は、6日の定例記者会見で、「両国とも、 3月の北京での対話で打ち出されたロードマップやスケジュールに沿って関係改善の歩みを進めたいと願い、対話の実施へ重要な役割を発揮した中国に感謝すると述べた」と伝えた。

(中国経済新聞)