米モバイルアプリ調査会社「Sensor Tower」はこのほど、2022年8月の中国製モバイルゲームの海外市場における売上とダウンロード数のランキングを発表し、ミホヨ(米哈游)の「原神」が引き続きトップとなり、テンセントの「PUBG Mobile」がそれに続いた。
「PUBG Mobile」は「和平精英」の海外版で、海外売上高が36億ドル(約5126億円)を突破。海外市場では米国、日本、サウジアラビアの売上が最も高くなっている。
また、パーフェクト・ワールド(完美世界股份有限公司)の「幻塔」は、8月に海外でのサービスを開始すると、その後売上高は4400万ドル(約62.66億円)を超え、売上高成長率でトップとなり、一躍脚光を浴びることとなった。また、中でも日本市場は、「幻塔」の海外売上高の約42%を占めている。
この2 年間で、ゲームの海外進出は中国のモバイルゲームメーカーにとって必要不可欠となった。ガンマのデータによると、2021年には、すでに海外の市場成長率が中国国内の市場成長率を上回っている。
また、2022年上半期の中国ゲーム市場の売上高は1477.89億元(約2.97兆円)で、前年同期比1.8%減、上半期の中国独自開発ゲームの海外市場での売上高は89.89億ドル(約1.28兆円)で、前年同期比6.16%増となった。海外市場での売上高は、中国国内ゲーム市場の半分近くを占めるようになっている。
中国のゲームメーカーが海外に進出する場合、収益面では依然として米国と日本が主要な市場となっており、「原神」や「PUBG Mobile」においても米国と日本のプレーヤーが大きな収益貢献をしている。Sensor Towerの最新のレポートによると、最大の国内市場である中国に加え、日本は世界売上高の23.7%で2位、米国は19.7%で3位となっている。
購買動向という点では、米国や日本などの海外地域は、モバイルゲームに対する一人当たりの支出額が最も高い市場となっている。Newzooと前瞻産業研究院(Qianzhan Industry Research Institute)の統計によれば、世界の主要ゲーム市場の中で、ゲーマーによる一人当たりの消費額は日本が最も高く、2020年には291ドル/人(4.14万円/人)に達し、韓国、米国、西欧地域の国々がそれに続いている。
(中国経済新聞)