新エネ車の普及が広がる中国で、BYDが売上トップの座を奪回した。
中国乗用車連合会が発表した8月の乗用車の販売台数上位10社を見ると、BYDが前年比155.9%プラスの17.4万台で1位、一汽VWが16.2万台で2位となっている。
BYDはまた、世界の販売台数もテスラより優位に立っている。価格帯別に見てもテスラを上回る品揃えであり、10万元(約200万円)以下、10-20万元(約200万-400万円)、20万元-30万元(約400万円-600万円)のそれぞれに販売車種がある。
新エネ車は現在、燃料車のマーケットシェアを急速に奪いつつある。東呉証券が発表した研究レポートによると、新エネ車の普及率は自動車全体の26%で、価格帯別では5~10万元(約100万-200万円)がこれに近い25.8%、参入する新エネ車メーカーが多く成長が急激で売れ行きもいい15~20万元(約300万-400万円)では31%(2022年5月分)となっている。一方20~30万元(約400万-600万)では、車内の広さや高性能化、ブランド力を頼りに人気車種が出て差別化を図る動きもあるが、やや下火である。
また、10~15万元(約300万-400万円)は、販売面で燃料車の割合が最も高く30%以上に達し、わずか15%前後である新エネ車と十分に張り合える状態である。新エネ車はこの価格帯では普及率も全体割合を10%ほど下回っており、まだ伸びしろがある。
(中国経済新聞)