中国で証券各社が大幅赤字を計上

2022/07/15 20:36

中国の各証券会社のうち、7月14日までに上半期の決算発表をした12社はいずれも利益額が前年より大幅に落ち込んだ。うち黒字だった7社も減少幅がすべて50%以上、その他の5社は赤字だった。

これら各社の状況から、すべてマイナス成長となった模様である。

このうち東北証券は、営業収入が前年同期より17.9%減って24億元、利益は同70.6%減の2.07億元であった。また中原証券は利益額がマイナス1.25億元となっている。

東北証券は業績不振の理由について、2022年上半期は混沌とした国際情勢や中国国内の経済の下押し圧力が響いたと表明した。第一四半期はコロナが各地で再発したことなどでA株(中国株)が落ち込み、多くの会社が赤字計上となった。一連の経済支援策が打ち出された第二四半期も結果は思わしくなく、各社とも業績回復には至らずに株式市況も見所がなかった。

東北証券は下半期について、政府の支援により実態経済が回復し、市場が安定を維持して取引や投資が持ち直すとの予想を立てている。

(中国経済新聞)