ChinaJoy来場者数が過去最多 ゲームの祭典がAIロボット展示へ進化

2026/08/6 14:30

中国最大級のゲーム・デジタルエンターテインメント展示会「第23回ChinaJoy」が8月3日、上海で閉幕した。今年は展示面積が14万平方メートルを超え、世界35の国・地域から900社以上が出展。4日間の来場者数は43万8,900人と前年同期比6.97%増加し、過去最多を更新した。

来場者の65%を18~29歳の若年層が占め、上海市外からの来場者は63%に達した。業界関係者などの専門来場者も過去最多の4万4,000人となり、このうち海外からの専門来場者は21%を占めた。

ChinaJoyがもたらす経済効果も拡大している。主催者の試算によると、来場者による飲食、小売、宿泊、交通などの関連消費額は約7億900万元(約163億円、1元=約23円換算)に上った。また、会場周辺4つの主要商業エリアの展示会期間中(7月31日~8月3日)の小売・飲食売上高は3億600万元(約70億円)と前年同期比10.65%増加し、このうち小売は2億7,300万元(約63億円)、飲食は3,300万元(約7億6,000万円)だった。

一方で、今年のChinaJoyはゲーム展示会の枠を超えた変化も注目を集めた。TencentやNetEaseなどゲーム大手が引き続き主役を務める一方、ヒューマノイドロボットや自動車メーカーの存在感が大きく高まった。

今年は初めて「Vision Future」先端技術展示エリアが設けられ、ヒューマノイドロボット、AI大規模言語モデル、ウェアラブル機器など最先端技術を展示。Unitree(宇樹科技)や啓元机器人、逐際動力、雲幕智造など10社以上が出展し、これほど多くのヒューマノイドロボット企業が参加するのはChinaJoy史上初となった。

会場では、コスプレイヤーがロボットと一緒に場内を巡回したり、ロボット格闘のデモンストレーションが行われたりするなど、多くの来場者の注目を集めた。雲幕智造が展示したヒューマノイドロボット「アテナ」は、金色の鎧をまとい、人間のような肌の質感やまばたきを再現し、高い完成度を披露した。

ロボットメーカー各社は、ChinaJoyには新しい技術への関心が高い若年層やクリエイターが集まるため、一般消費者向け製品の市場検証やブランド認知の向上に最適な場だと説明している。啓元机器人は人気ゲーム「World of Warcraft」とコラボレーションした限定モデルも発表し、ゲームIPを活用したマーケティングを展開した。

自動車メーカーも積極的に参加した。BYD(比亜迪)は人気アニメIPをデザインした「痛車」やスマートコックピットを展示し、来場者が車内でゲームを体験できるブースを設置。今年は展示規模や体験型コンテンツがこれまで以上に充実し、自動車ブランドの存在感も大きく高まった。

関係者は、「現在のChinaJoyはゲームイベントにとどまらず、AI、ロボティクス、スマートハードウェア、トイカルチャーなどを融合した総合テクノロジー展示会へと進化している」と指摘する。ゲームを軸にしながらも、最先端技術や新たな消費市場をつなぐプラットフォームとして、その役割は一段と広がっている。

(中国経済新聞)