中国税関総署が8日に発表した統計によると、2025年1月から8月までの中国の対外貿易において、ASEAN(東南アジア諸国連合)が引き続き最大の貿易相手国となった。中国とASEANとの貿易総額は4兆9,300億元(約101兆650億円)に達し、前年同期比9.7%増加。中国全体の対外貿易総額に占める割合は16.7%となった。
2位は欧州連合(EU)で、貿易総額は3兆8,800億元(約79兆5,400億円)。前年同期比4.3%増となり、全体の13.1%を占めた。
一方、米国は依然として第3位の貿易相手国であるものの、総額は2兆7,300億元(約55兆9,650億円)と前年同期比13.5%減少し、全体に占める割合も9.2%にとどまった。
今回の統計からは、中国の貿易構造が引き続き多極化し、ASEANおよびEUとの経済関係が強まる一方、米国との貿易が縮小している状況が浮き彫りになった。
(中国経済新聞)