中国、ロシアに対して試行的にビザ免除を発表

2025/09/5 16:30

中国外務省の郭嘉昆報道官は9月2日の定例記者会見で、中外の人的交流をさらに促進するため、ビザ免除対象国を拡大し、2025年9月15日から2026年9月14日まで、ロシアの一般旅券保有者に対して試行的にビザ免除政策を実施すると発表した。この政策により、ロシアの一般旅券保有者は、商用、観光、親族訪問、交流訪問、またはトランジットのために中国に入国する際、30日以内の滞在であればビザが免除される。

郭報道官は、両国首脳の戦略的指導のもと、中ロ関係が高度なレベルで安定的に発展していると述べた。中国は両国民の往来の利便性向上を重視しており、両国民の交流強化を支持し、中ロの新時代における全面的戦略的パートナーシップの推進に積極的に貢献する姿勢を示した。また、「ロシアの友人が中国に頻繁に訪れ、多く来てくれることを歓迎する」と付け加えた。

これに先立ち、中国はすでに75カ国に対して一方的なビザ免除または全面的な相互ビザ免除を実施しており、55カ国に対してはトランジットビザ免除を適用している。

このビザ政策の緩和は、外国人の中国訪問を大きく促進している。統計データによると、2025年7月1日から8月28日までの間、北京の出入国者数は395万人を超え、前年同期比10.6%増加した。また、出入国交通機関の検査件数は8.4万回に達し、前年比20.7%の増加を記録した。

この試行的なビザ免除措置は、中ロ間の人的交流をさらに深め、両国の協力関係を強化する重要な一歩となることが期待される。

(中国経済新聞)