中国の新興企業「DeepSeek」(ディープシーク)が開発した生成AIは、日本でも関心を集まっている。
日本政府の個人情報保護委員会は2月3日、ディープシークが示している個人情報保護方針は中国語と英語のみのため日本の利用者がその内容を把握することは難しいとし、ウェブページで留意を促した。また、個人情報保護委員会が個人情報を含むデータが中国のサーバーに保存されること、データが中国の法令によって取り扱われる、などとも指摘した。
内閣官房長官林芳正は4日の記者会見で、DeepSeekが開発した生成人工知能(AI)について「個人情報を含むデータは中国のサーバーに保存され、中国の法令が適用される」と述べた。
なお、日本の政府機関におけるDeepSeekの利用について質問を受けた林官房長官は「外部サービス利用については各機関が可否を判断する」として、現時点で一律禁止とする意思はないことを示した。
ディープシークのAIが性能の高さに注目が集まる一方、中国政府への情報漏えいリスクが指摘されており、日本政府は注意を喚起した形だ。
(中国経済新聞)