中国交通運輸省:国慶節連休の移動手段は自家用車が80%超 他地域への移動が中心

2024/09/30 11:30

中国交通運輸省が9月27日に発表した国慶節の連休(10月1日~10月7日)における交通機関の利用予測によると、地域をまたがって移動する人の数はのべ19.4億人で、1日平均では去年より0.7%増、2019年より19.4%増ののべ2.77億人という。このうち自家用車の利用割合が80%以上となるのべ15.26億人で、鉄道や飛行機、フェリーなどは20%である。交通運輸省の李楊次官によると、移動のピークは10月1日で、Uターンは10月5日から増え始めるとのことである。

李楊次官は、「今年の国慶節連休は中~長距離の移動者が増え、平均移動距離は中秋節連休の3割増しとなる。特に集中するのは北京・天津・河北省、長江デルタ地帯、広東省・香港・マカオのグレーターベイエリア、四川省成都~重慶である。高速道路や空港直結道路、人気の行楽地に向かう道路は渋滞が見込まれる。行楽客は家族旅行が中心で、他地域への移動が多い。人気の目的地は北京市、上海市、山西省、浙江省、四川省などで、海外旅行は東南アジア行きが多い」と述べた。

また連休中、道路の輸送は平常に経過する見込みで、高速道路のトラックの走行数は1日あたり500万台~520万台の見込みである。10月1日0時~10月7日24時は、去年に続いて7人乗り以下の乗用車は高速料金が免除される。交通運輸省道路局の周栄峰局長はドライバーに対し、「料金所の前で無料の時間を待ったりしないように。走行中に無料の時間帯になれば全行程が無料となる」と注意を促している。

配車サービス大手の「ディディ(Dida Chuxing)」は、今年特に行楽客が集中すると見られる都市の上位20か所について、かねてから人気のある北京、上海、広州、深セン、青島、杭州、蘇州、成都、重慶、大連、ハルビンなどのほか、広東省の恵州、江蘇省の南通、山東省の濰坊なども人出が増えると予想している。各地とも観光開発が進んで客足が一段と増え、行楽の目的地が一段と多様になっているという。

(中国経済新聞)