（八）都市・農村の融合発展と地域間の調和発展を促し、経済立地の適正化に力を注ぐ。地域間調和発展戦略、地域重要戦略、主体機能区戦略を踏み込んで実施し、新型都市化の推進と農村の全面的振興を有機的に結び付け、相互に補完し合い質高く発展する経済立地を早急に形成する。

新型都市化を積極的に推進する。中国の都市化はなおも大きな発展の余地がある。新型都市化戦略行動を踏み込んで実施し、要素の対流を促し、都市・農村融合発展の新たな形を形成する。都市移住農民の市民化の加速化に優先的に取り組み、戸籍制度改革を深化させ、「人口・土地・資金」相互連動政策を改正し、転籍を希望する農民工が都市に転籍でき、未転籍の定住者が平等に公共サービスを受けられるようにする。県域経済を育成し成長させ、インフラと公共サービスを整備し、県城を新型都市化の重要な受け皿にする。都市群、都市圏に依拠することを重視し、大中小都市の調和発展を促す。成都・重慶二極経済圏の整備を推し進める。都市再生行動を着実に実施し、フェーズフリーの公共インフラの整備と「城中村（バラック地域）」の再開発を進め、埋設配管の整備を加速し、老朽住宅地のエレベーター設置、駐車場不足などの問題解決を推し進め、バリアフリー・ユニバーサルデザイン事業を強化し、住みやすくスマートで強靭な都市を築き上げる。新型都市化は人間本位の理念を隅々まで徹底して浸透させ、行政運営とサービスをいっそうきめ細かにし、人民大衆がより質の高い生活を送れるようにする。

地域間調和発展の水準を高める。各地区は比較優位を十分に発揮し、各自の主体機能に基づいて、新たな発展の形の形成に積極的に参与し貢献する必要がある。西部大開発、東北の全面的振興、中部地区の早期興隆、東部地区の現代化の加速度的推進などの戦略を踏み込んで実施し、東北と中・西部地区の移転産業受入能力を高める。京津冀、長江デルタ、粤港澳大湾区などの経済先進地域が質の高い発展の動力源としていっそう役割を発揮することをサポートする。雄安新区で代表的なプロジェクトの着地にしっかりと取り組む。長江経済ベルトの質の高い発展を持続的に推し進め、黄河流域の生態系保全と質の高い発展を促す。旧革命根拠地、尐数民族集住地域の加速度的発展をサポートし、国境地域の開発を強化し、国境地域経済開発行動を包括的に推進する。重要産業の立地を見直し、国家戦略的後背地の開発を強化する。主体機能区適正化実施計画を策定し、関連政策を拡充する。海洋経済を大いに発展させ、海洋強国を築く。

（中国経済新聞）