中国の動画配信大手「iQIYI」(愛奇芸)、2023年の収入は6643億円

2024/03/4 13:30

中国の動画配信大手「iQIYI」(愛奇芸)は2月28日、2023年の第4四半期と年間の決算を発表した。年間では営業収入が前年比10%増の約319億元(6643億円)、純利益は約19億元(約395億円)であった。

好調だった実績について、創業者で最高経営責任者である龔宇(Gong Yu)氏は、「2023年は過去最高の出来栄えであり、営業収入、営業利益、純利益、キャッシュフローなど主な項目がこれまでで一番よかった。四半期ベースの月平均の1人あたり会員収入(ARM)も5期連続で増えている」と述べた。

業績を事業部門別に見ると、会員サービスについて、年間収入が前年比15%増の203億元(約4227億円)で、ARMや1日平均の定期購読者数の増加、および運営の改善のほか、利用がしやすくなり入金が増えたことが理由である。また第4四半期の収入は前年比1%増の48億元(約1000億円)、1人あたり会員収入(ARM)は前年比、前期比ともに13%増となる15.98元(約333円)であった。

オンライン広告については、年間収入が前年比17%増の62億元(約1291億円)、うち第4四半期は 前年同期比6%増の17億元(約354億円)であった。コンテンツリリースは年間では前年比4%減の25億元(約520億円)、その他が同15%減の29億元(約604億円)で、第4四半期は前年同期比21%減の5.061億元(約106億円)、その他が同13%増の7.412億元(約154億円)であった。

iQIYI内累計閲覧回数52億回の人気作品が日本上陸、TVアニメ『Re:STARS』

さらにコストについては、2023年は売上費用が前年比4%増の231億元(約4810億円)であり、かなりの割合を占めるコンテンツは前年比2%減の162億元(約3373億円)、販売・管理費は同16%増の40億元(約833億円)、研究開発費は同7%減の18億元(約375億円)であった。

(中国経済新聞)