このところ、Wechatのシステム内でユーザーのアルバムが繰り返し閲覧されているとの報告が再び寄せられている。これに対し、Wechatを運営しているテンセント・グループの執行取締役で取締役会会長兼最高経営責任者であるポニー・マー(馬化騰)氏は、「おそらく2021年10月のことではないか。画像バッファの高速化が誤解されたもので、のちにiOSでAPI のフリーズ問題が解決したはず」と述べた。
この件は2021年10月に、「Wechat/QQ /タオバオなど複数のAppがシステム側でユーザーのアルバムを繰り返し閲覧している」との内容への検索がウェイボーで急増したものである。ブロガーの@Hackl0us氏によると、「WechatAppが、ユーザーがアクティブ化していないのにアルバムを数回閲覧したことが分かった。1回あたり40秒から1分間で、QQや淘宝などでもアルバムが頻繁に閲覧されている」とのことだった。
Wechatは当時、これについて「この機能は画像を早く送信するための備えであり、スマートフォン本体でのみ可能で、最新バージョンでは廃止すると約束する」と正式な回答を出した。
テンセントの2023年第三四半期の決算を見ると、Wechatの国内外での月間アクティブユーザー数は前年比2%増の13.36億人で、Wechatの泛内連続広告(ミニアプリ、動画、アカウント、ビジネスWechatにおける広告)の収入は同30%以上の増加、Wechatの広告収入全体の半分以上となっている。
Wechatは10億人以上のユーザー数を誇り、着実に伸びてはいるが、膨大な数のユーザーが高頻度で利用する故、トラブルもしばしば発生している。
2024年1月7日の昼、テンセントのWechatスタッフは、Wechatのプライベートモーメンツでbugが発生したことについて、「皆様に迷惑をかけたことをお詫びする。1月1日、ごく一部のユーザーが発表したものについて、友だちはこのユーザーの通知バッジが見えたが、それを開くことができなかった。このbugはすでに修復している」とのコメントを発表している。
(中国経済新聞)