安徽省量子計算工程研究センターと量子計算チップ安徽省重点実験室は6日、中国が独自開発した第3世代超伝導量子コンピュータ「本源悟空」がこの日9時に稼働を開始したと発表した。
この量子コンピュータは、独自開発による72ビットの超伝導量子チップ「悟空芯」が備わり、現在中国でプログラミングおよび引き渡し可能である最も先進的な超伝導量子コンピュータである。
このコンピュータは、超伝導電気回路量子チップをベースにしたもので、海外を見ると、IBMとグーグルの量子コンピュータがいずれも超伝導技術を採用している。
安徽省量子計算工程研究センター副主任の孔偉成博士によると、「本源悟空」は第3世代量子計算測定・制御システム「本源天機」に対応し、中国で初めて量子チップの一括自動化テストを実施し、量子コンピュータ全体の稼働効率を数十倍に引き上げたという。
今回発表された第3世代72ビット超伝導量子コンピュータは、中国の神話に出てくる「孫悟空」を由来に「悟空」と名付けられた。孫悟空のように「七十二変化」ができることを意味する。
安徽省の量子計算チップ重点実験室副主任の賈志龍博士によると、「悟空」には、中国初の量子チップ生産ラインで製造され、合計198個の量子ビットを有する「悟空芯」という超伝導量子チップが備わっている。
(中国経済新聞)