2023年もヒット作が続いた中国で、今年最後を締めくくる中国映画『三大隊(Endless Journey)』(日本未公開)が12月15日より公開スタートした。
©Wanda Film Holding Co., Ltd.
公開前から大注目されていた『三大隊』は、公開後もやはり期待を裏切らなかった。公開から2日(17日)で興行収入は1億3000万元(約25億9500万円)、観客動員数は306万人を突破。米国、カナダでも同時公開され、今後オーストラリア、ニュージーランド、英国、シンガポール、マレーシア、カンボジア等でも公開される予定だ。
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■犯罪捜査の過程で、凶悪犯が事故死‥実話をもとに映画化
本作の舞台は、2002年の広東省・某都市。一人で家にいた14歳の女の子が、何者かによって突然殺害された。この凶悪犯罪を担当することになったのが、警察の「第三大隊」だった。だが捜査の過程で、誤って容疑者の一人を事故死させてしまい、実刑判決を受け刑務所送りになってしまう。それでも諦められず、刑期を終え出所すると、再び逃亡中の容疑者を探し始めるのだが‥。
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■12年で1人しか逮捕したことがない、実績も名誉もない主人公たち
本作は、英雄達が主役の作品が多い中国映画で、地位や名誉、実績すら乏しい元警察官が主人公という異例作。だが、これが思いもかけず中国で多くの人の共感を呼んでいる。
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■張譯(チャン・イー)など、中国の実力派×イケメン俳優たちが集結
本作でメガホンをとったのは、日本でもヒットした『唐人街探偵 THE BEGINNING』と『唐人街探偵 NEW YORK MISSION』で副監督を務めた戴墨(Dai Mo)監督。そして、キャストには、数々のヒット作に出演しチャン・イーモウ(張芸謀)監督の『崖上のスパイ』、『满江紅』で主演を務める張譯(チャン・イー)、実力に加え甘いルックスでファン•ビンビン(範氷氷)とも噂になった李晨(リー・チェン)、2007年に中国の音楽オーディション番組『快楽男声』で一躍有名となり、その後俳優として大活躍している魏晨(ウェイ・チェン)、自らも監督を務める曹炳琨(ツァオ・ビンクン)など中国のトップ俳優が名を連ねている。
(中国経済新聞)