11月20日夜、「廉潔上海」微信(wechat)公式アカウントは、上海実業(集団)有限公司の総裁で上海医薬集団股分有限公司の会長である54歳の周軍(ジョウ・ジュン)氏に重大な規律違反の疑いがあり、現在、上海市規律検査監督委員会の規律審査と監督・調査を行なっていると発表した。
11月20日、上海実業集団傘下の上海医薬、上海実業ホールディングス、上海実業環境の3社は、周氏の辞任に関するニュースを発表した。
公開情報によると、上海医薬は上海と香港で上場する大規模な製薬グループ。主な業務は製薬産業、流通、小売業で、世界の製薬会社トップ50に入り、中国の国家製薬業界では2位にランクインしている。
上海医薬の2023年第3四半期報告書によると、上海医薬の筆頭株主は上海医薬集団で19.35%、上海実業(集団)とその100%子会社、上海上実(集団)とその100%子会社で17.01%の出資比率となっている。Windのデータによると、2023年11月20日の取引終了時点で、同社の時価総額は597億5300万元(約1兆2400億円)だった。
周氏が会長を務めた7年間で、上海医薬の売上高は90%以上伸び、2021年以降は2000億元の大台(約4兆1400億円)を超えた。しかし、windのデータによると、売上高が年々上昇するにつれて、高い販売コストが伴うことが判明し、2018年以降、上海医薬の販売コストは2000億円の大台を突破、5年連続で500社以上のA株製薬企業のトップに立った。
実際、上海医薬は今年に入り、医療業界汚職撲滅キャンペーンの中で、高い販売コストだけでなく、人事、法律、規律における重大違反の疑いで、同社の関係者が調査、懲戒免職を受けるなど厳しい局面を迎えている。
そして今年9月上旬には、同社傘下の上海医薬、潘徳青(パン・ドゥチン)副総経理ら4人の幹部が上海市紀律検査委員会から重大な規律違反があったことを公表され、調査を受けた。
(中国経済新聞)