最近、世界最大の資産運用会社のひとつであるバンガードが、中国市場からの撤退と中国事務所の閉鎖を発表した。
1975年に米国で設立されたバンガード・グループは、1976年に米国初の個人投資家向けインデックス・ファンドを発売し、インデックス投資のパイオニアとなった。そして、数十年の間に、同社はオーストラリア、ヨーロッパ、アジア、アメリカ大陸で事業を展開する世界最大級の資産運用会社へと成長した。
現在、バンガードは全世界で7兆8000億米ドル(約1183兆1000億円)のポートフォリオを有し、5000万人以上の投資家にファンド商品と資産運用の専門知識を提供している。
2017年5月25日、バンガードは上海自由貿易区に100%外資企業であるバンガード投資管理(上海)有限公司を設立。2019年6月5日には、アリババ傘下のアント・フィナンシャル(螞蟻金服)とバンガードの合弁会社であるバンガード投資顧問(上海)有限公司が設立され、両社はそれぞれ51%と49%の株式を保有している。