CCTVの有名キャスターが退社 Eコマースに転向か

2023/10/13 11:30

10月9日、中国の国営テレビ局・CCTVの有名キャスターである李思思さんが、ビデオアプリTiktokのアカウントで、CCTVを退社したと発表した。ネットユーザーからのコメントに対して「新たな挑戦を始める」と答えている。今後の進路については明確にしていないが、ネットでは、セルフメディアに転向してライブコマースを始めるとの見方が広まっている。

李キャスターは1986年11月に吉林省長春で生まれ、北京大学のニュース・メディア学院を卒業してCCTVに入社し、これまでに春節の特別番組「連歓晚会」で9回も司会を務めた。37歳という脂ののった年齢での退社に驚きの声が上がっており、理由については本人も明らかにしていない。

李キャスターは退社について、まずTiktokでコメントを発し、騒がれ始めてからブログの「微博」でも関連情報を配信した。

退社情報が話題になった李キャスターは、最後にCCTVで司会を務めたのは去年の5月であった。その後のTiktokのアカウントを見ると、ここ1年間は育児、家族のしつけ、結婚、読書、健康面といった内容を、特色のある形でほぼ毎日更新していた。

今年9月からは商品販売も始めている。品物の使い心地や読書の感想をシェアすることの多いショートビデオで、体脂肪計、マーカー、絵描き帳、書籍、お茶など46品目を発表し、値段は数元~100元ないし200元あまりで、最も高いのは子供向けの知育用絵本で258元(約5268円)である。

商品は10日までに5240点が売れ、Tiktokライブの口コミ点数は「Eコマース優質作者」に相当する4.73であった。CCTVを去った李キャスターの「新たな挑戦」の道は、どうやらショートビデオのようである。

ある業界関係者は「キャスターからショートビデオへの転向で成功した人は数多く、李キャスターの選択も不思議ではない」と見ている。有名キャスターはイメージも風格もよく、プロ意識が強い上に、経験やそれまでの経歴により独創性のあるコンテンツを制作できることから、ショートビデオでも十分優位に立てるという。

(中国経済新聞)