中国の国内線旅客、2023年夏季シーズン(7~8月)は1億1100万人超

2023/09/4 14:30

今年の夏季シーズン(7~8月)は62日間あり、新型コロナウイルスの終息により、旅行需要は大きく回復した。

「2023年夏季シーズンの民間航空会社データ総括」によると、民間航空会社全体での旅客数は2019年に比べ4.2%増の約1億2600万人となった。中国国内市場だけを見れば、コロナ前の2019年の夏休みと比較して、旅客数が大幅に増加した。中国の航空券アプリ「航旅縦横」データによると、夏休み期間中における中国国内線の旅客数は2019年に比べて約11%増の1億1100万人を超えた。

注目すべきは、夏休みの旅行手段として高速鉄道を選ぶ人が多かったことだ。中国国家鉄路集団有限公司によると、7月1日から8月31日までの旅客輸送人員は2019年を12.9%上回る延べ8億3000万人で夏季シーズンでは過去最高を記録した。

国際線の回復が予想以上に遅れている背景には、夏休みの旅行先や旅行形態が変化したことがあげられる。航空情報アプリ「航班管家」によると、夏季シーズンの国際線は約13万7660便となり、7月が2019年同時期の46.8%、8月が48.3%にとどまった。また、「航旅縦横」によると、夏季シーズンにおける中国発着便の旅客数は約760万人で、2019年同時期の54%までしか回復していない。

その結果、今年の夏休みも中国国内旅行が中心となった。中国オンライン旅行サイト最大手「携程(シートリップ、Ctrip)」によると、中国国内旅行の人気都市トップ10は、北京、上海、成都、広州、杭州、西安、重慶、深セン、南京、長沙だった。

(中国経済新聞)