中国の人材サービスアプリ「同道猟聘」の傘下にある「猟聘」が発表した「2023年上半期の人材流動と賃金推移の報告」によると、15か所ある「新一線都市」に移動する若者が増えていることがわかった。また、2023年の人気就職先の上位3都市は順に上海、北京、深センとなっている。賃金については、北京が平均月給18976元(約37.5万円)で最も高く、上海はここ6年間で上昇幅が最大の29.6%となっている。
2023年上半期の人気就職先の都市別TOP20を見ると、ベスト3は上海、北京、深センで、全体に占める割合は順に10.15%、7.86%、7.32%となっている。4位は広州で5.97%であり、一線都市でない杭州が4.95%で5位に食い込んだ。6位から11位は成都、蘇州、南京、武漢、重慶、西安の順で、ここまでが2%以上となっている。
これらの都市における採用時の平均月給を見ると、北京が18976元(約37.5万円)でトップ、2位は上海で18132元(約35.8万円)、3位は深センで17784元(約35.1万円)である。以下、杭州が16223元(約32.0万円)、南京が15022元(約29.7万円)といった順である。
猟聘の報告ではまた、職場でのアンケートの結果、露店や小店で商売をしようとしている人が34.8%に達していた。この割合は賃金が低いほど、また年齢的に若いほど高くなっている。年齢別に見て2000年以降の生まれでは62.5%が、95年以降の生まれでは40.7%がこのような商売志向を抱えている。一方で、70年代生まれは最も少なく20.8%にとどまる。
(中国経済新聞)