公開7日間で興行収入259億円! 記録的大ヒット映画『消失的她(Lost in the stars)』とは?

2023/06/30 14:30

中国では毎年6月に端午の節句を祝うための休暇があり、その時期(「端午節シーズン」)に合わせて最新作が公開される。今年は6月22日~6月24日の3日間で、『我愛你!(Love Never Ends)』、『別叫我賭神(Be Water, My Friend)』、『絶地追撃(Raid on the Lethal Zone)』など計10作品が公開。3日間の映画興行収入は9億1000万元(約181億8000万円)にものぼった。

その中でも記録的な大ヒットを飛ばしている作品がある。それが『消失的她(Lost in the stars)』だ。公開前の予想を遥かに上回る観客動員数で、7日間の興行収入は13億元(約259億円)を突破。2023年のダークホース作品と称され中国映画史に新たな歴史を刻む作品だ。

本作は、旅行先のある島で、妻が突然失踪するというミステリー・サスペンス。日本でも有名なチュー・イーロン(朱一龍)が演じる夫の何非(フー・フェイ)と妻の李木子(リー・ムーズ)は、結婚1周年を祝うため東南アジアのある島を訪れていた。だが幸せに包まれた旅行は、妻の失踪を境に一変してしまう。姿を消した妻を必死で探すフー・フェイ。そこに妻を名乗る見知らぬ女性が突然現れる。スピード感ある展開とともに、何者かに過去が書き換えられ、そして次々と明らかになっていく事実に戦々恐々としながら、物語の世界観に飲み込まれていく。

日本での公開は未定だが、2023年大注目の中国映画であることは間違いない。

(中国経済新聞)