中国EV車市場の競争が激化 75社が倒産

2023/06/9 13:30

世界最大の自動車市場の中国で電気自動車(EV)の競争が激しくなってきた。比亜迪(BYD)といった中国勢と米テスラなどの欧米勢がしのぎを削り、2割値下げする動きもある。2023年に、中国は新車の3台に1台がEVとなる見通しだが、自動車業界は今年第一四半期、価格競争を展開しながら販売量は落ち込んだ。

中国自動車工業協会のまとめでは、今年第一四半期の生産台数は前年比4.3%減の621万台、販売台数は6.7%減の607.6万台であった。このところ相次ぎ発表されている上場各社の四半期決算を見ると、販売減の影響で大手は純利益が軒並み大幅ダウンしている。

こうした中で、乗用車タイプの新エネ車型ピックアップトラックが踏みとどまりを見せている。「長城汽車」は第一四半期、「ハヴァル」、「WEY」、「ORA」の各車種が販売減に見舞われながら、ピックアップトラックが唯一のプラス成長を示し、前年比13.65%増の48817台を売り上げた。また同じくピックアップトラック大手の「江淮汽車」も前年比18%近い増加となる13956台を販売している。

2022年2倍に急拡大した中国EV市場、今年は一転して淘汰・再編がテーマになった。

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。お願い . あなたは会員ですか ? 会員について