上海ディズニーランド、入場チケットを値上げ

2023/06/6 15:15

上海ディズニーランドは、6月23日から入場チケットが値上げされる。

通常日については現行の435元(約8600円)から475元(約9391円)に、繁忙期は同じく769元(約15200円)から799元(約15800円)に変更する。値上げは2016年の開園から今回で4回目である。

上海ディズニーランドは2022年12月に、新商品の開発やコスト上昇などへの対応として2023年6月23日から全種別のチケットを値上げすると発表していた。現在は、公式サイトや旅行アプリなどもすべて新しい価格に変わっている。

値上げを繰り返しても客足は依然として好調である。公式Appを見ると、人気のアトラクションの待ち時間は平日で60分前後、土日は90分ないし120分とのことである。ただ業界内部では、値上げは早道ではなく、サービス向上こそが利用者の愛着感を生むと見られている。

ディズニーランド全体の2023年度第一四半期の決算を見ると、売上高は235.1億ドル(約3.3兆円)で、前年同期比の伸び率はここ1年の四半期決算で最も低い8%にとどまった。営業純利益は同11%増の12.8億ドル(約1793億円)となっている。

ディズニーの利益増はテーマパークにかなり依存している。第一四半期におけるテーマパークのアトラクションやグッズの売上高は前年同期比21%増の87.4億ドル(約1.22兆円)、営業利益は同25%増であった。一方で、巨額の資金を投じている配信事業は大幅な赤字であり、これに依存した購読事業は赤字額が前年同期の2倍以上となる10.5億ドル(約1470億円)に膨れ上がっている。

(中国経済新聞)