動画配信サービス「愛奇芸」（iqiyi）は5月16日、第一四半期の決算を発表した。年初にメガヒットとなり、同社CEOである龔宇氏が「創業から13年間でアクセスも収益も最高、影響力も最大のドラマ」と評したTVドラマ「狂飆」(THE KNOCKOUT)の人気ぶりが業績に大きく貢献している。

iqiyi は、3月31日までの第一四半期の収益が前年同期比15%増の計83億元（約1624億円）、会員による収益は同24%増の55億元（約1076億円）で、ともに過去最高であった。

また「狂飆」（Kuang Biao）も含め、主な新規コンテンツのうちオリジナル作品が70%に達しており、コンテンツの配給と売上の両方に貢献している。

iqiyiはまた、会員収益のほか、オンライン広告の収益が前年比5%増の14億元（約274億円）であった。広告市場については、年の前半は消費の回復期で、後半は一段と回復情報が伝わってくると見ている。

ユーザーのデータについては、1日平均の閲覧会員数は前年同期の1.01億人から1.29億に増え、前の3か月に比べて1700万人増えた。3月31日現在の会員数は前年同期の1.01億から1.2億人に増えている。また海外ではこの3か月間、香港、アメリカ、日本、メキシコなどで会員収益が前年より90%以上増えたという。

会社帰属の純利益は、去年の1.69億元（33.1億円）から6.18億元（約121億円）に増え、非米国会計基準（Non-GAAP）では同じく1.62億元（約31.7億円）から9.4億元（約184億円）への増加であった。またフリーキャッシュフローは10億元（196億円）以上であった。

（中国経済新聞）