IMF専務理事、「今年の中国のGDP、成長率は5.2%で世界経済の成長分の3分の1」

2023/03/28 18:38

IMF(国際通貨基金)のクリスタリナ・ゲオルギエバ(Kristalina Georgieva)専務理事は26日、2023年中国発展ハイレベルフォーラムで、「中国経済は急速に回復しており、IMFの1月の予測では今年のGDP成長率は2022年より2ポイント増えて5.2%となる」と述べた。

ゲオルギエバ専務理事はこの主な理由として、再び国境を開放して経済活動が再開するにつれて個人消費が急速に持ち直すことを挙げている。「これは中国にとって非常に重要で、世界的にも意義がある。中国経済は急回復することで、2023年の世界経済の成長分に占める割合が3分の1ほどになり、大きな牽引役を果たすだろう」と見ている。

IMFはまた、中国のGDP成長率が1ポイント増えると他のアジア諸国の平均GDPが0.3ポイント増える、と分析している。

ただその中国も今、対外的に厳しい状況に置かれる。世界の経済や金融が揺れ動いている中、2023年はまた苦しい年となるとIMFは見ている。コロナ禍による長期的な疲弊、ウクライナ問題、通貨緊縮政策による経済活動への影響などを踏まえ、世界経済の成長率は3%以下に後退するとの予想である。2024年については多少明るい見通しもあるが、それでも成長率は過去平均の3.8%には遠く及ばないと見ている。

(中国経済新聞)