アメリカの雑誌「フォーブス」ウェブ版は1月26日、マイクロソフトの創業者で億万長者のビル·ゲイツ氏がオーストラリアで行われたフォーラムで、「中国がここ数十年でトップを行く経済大国になったのは『世界的な勝利だ』と述べた」と伝えた。
ゲイツ氏は今週月曜日、オーストラリアのシンクタンク「ローウィ国際政策研究所」が開催したフォーラムで、新型コロナウイルスやエネルギー、ウクライナ問題などについて討論した。
この中で中国について、「中国の台頭は世界的な勝利だと考えている。その意味は、人類のほぼ20%を占めるということだ。今日、グローバル経済で彼ら(中国)の占める割合が全人口に占める割合に完全に並んでいる。ただ、オーストラリアやアメリカなどは1人あたりGDPが中国人の5倍ということを知っておくべきだ。つまり、グローバル経済でわれわれの占める分とは一致しないのだ」と述べた。
また米中関係についてゲイツ氏は、「今のアメリカの中国に対する考え方は間違いなく共倒れ的であり、得られる反応も同じだと思っている。アメリカの政治家に『ねえ、中国経済の20%後退と20%上昇、どちらを望む?』と尋ねたら、おそらく『そうだ。貧しい人々にさせよう』に票を投じるだろう。でも、グローバル経済やがん治療薬の発明、気候変動対策といった面では、一致団結しなくてはいけない」と述べた。
(中国経済新聞)