中朝新鴨緑江大橋が正式開通、李強首相がビデオで祝辞

2026/10/15 13:52

10月15日、中国遼寧省丹東市と北朝鮮平安北道新義州市を結ぶ「中朝新鴨緑江大橋」が正式に開通した。両国は同日、共同で開通式を開催し、中国の李強国務院総理と北朝鮮の朴泰成内閣総理がそれぞれビデオで祝辞を述べた。

李強総理は祝辞の中で、同大橋は習近平国家主席と金正恩朝鮮労働党総書記が共に関心を寄せ、推進してきた重要な越境インフラ事業だと強調した。双方の共同努力により大橋が無事開通したことは、両国の経済・貿易協力を力強く促進するだけでなく、人員往来をさらに密にし、両国民の感情的な絆をより強固なものにするだろうと述べ、「中朝伝統友好の新たなランドマーク」になると位置づけた。李強氏はまた、大橋の開通を契機に、両国が口岸(国境通関)の通関手続きを継続的に最適化し、相互連結水準を高め、国境地域の協力潜在力を掘り起こし、両国民の福祉を不断に増進していくことを期待すると表明した。

さらに李強総理は、中朝は山河を接する社会主義友好隣邦であり、両党両国の最高指導者の戦略的指導の下で関係は新たな段階に入り、新たな章を開こうとしていると指摘した。習近平主席が示した「国際情勢がいかに変化しても、中国の党と政府が中朝伝統友好を重視する堅定した立場は変わらない。金正恩総書記が指導する朝鮮の社会主義事業への堅定した支持は変わらない。中朝双方の共同利益と良好な戦略環境を守る堅定した決意は変わらない」との立場を改めて強調し、中国側は朝鮮側とともに最高指導者間の重要な合意を着実に実施し、戦略的意思疎通を強化し、政治的相互信頼を固め、実務協力を拡大し、多国間協調を密にして、中朝関係を不断に深化発展させ、両国民により良い利益をもたらしていく意向だと述べた。

北朝鮮側からは、朴泰成内閣総理がビデオで祝辞を述べた。

新鴨緑江大橋(正式名称は中朝鴨緑江界河公路大橋)は、中国遼寧省丹東市と北朝鮮平安北道新義州市を結ぶ全長約3026メートルの斜張橋である。往復4車線(片側2車線)の道路橋で、主橋は双塔双索面の鋼箱桁構造を採用している。中国側が建設費約22億元を全額負担し、2010年末に着工、2013年に主橋が閉合、2014年に主体工事が完了した。

しかし、北朝鮮側の接続道路や税関・出入国施設の整備が大幅に遅れ、加えて両国関係の冷え込みや制裁、新型コロナウイルスの影響も重なり、開通は12年以上先送りされてきた。既存の中朝友誼橋(日本統治時代に建設された老朽化した鉄道・道路併用橋)に代わる主要な陸路物流ルートとして期待されながら、長年「塩漬け」状態となっていた。

今年に入り、金正恩総書記の訪中や習近平主席の訪朝などにより中朝関係が改善に向かう中で、北朝鮮側の工事が急速に進み、9月頃には税関施設の主体工事がほぼ完了。トラックによる試験運行も確認され、今回の正式開通に至った。

開通により、両国間の貿易拡大と人員往来の活性化が期待されており、国境地域の経済協力強化に寄与する見通しだ。

(中国経済新聞)