米CNNは現地時間3月13日、イランの高官の話として、イランがホルムズ海峡を通過する限定的な数のタンカーを許可する方向で検討していると報じた。ただし、その条件として、これらのタンカーが運ぶ石油は人民元で決済されなければならないという。
同高官はさらに、現在イランはホルムズ海峡を通るタンカーの通行を管理するための新たな計画を策定中だと説明し、人民元決済の条件はその一環として浮上していると述べた。ホルムズ海峡はペルシャ湾とオマーン湾を結ぶ世界最重要のエネルギー輸送ルートであり、世界の石油輸送量の約5分の1がこの海峡を経由している。現在の紛争激化の状況下で、イランが海峡の通行をコントロールする能力は、グローバルなエネルギー市場に直接的な影響を及ぼす要因となっている。
国際石油取引は長年、ほぼ完全に米ドル建てで行われてきた。このドル一極体制に唯一の大きな例外が、欧米の制裁を受けたロシア産原油であり、一部はルーブルまたは人民元で決済されている。中国はここ数年、石油取引の「脱ドル化」を積極的に推進しており、特にサウジアラビアなど主要産油国との間で人民元による直接購入の枠組みを模索してきた。もしイランの今回の検討が現実のものとなれば、人民元の国際エネルギー市場における存在感はさらに高まり、長期的に世界の石油価格決定システムに大きな変動をもたらす可能性がある。
一方で、人民元の国際化は着実に進んでいるものの、現在のところ米ドルが依然として圧倒的な基軸通貨の地位を維持しているため、石油取引における人民元の受け入れ度はまだ限定的だ。しかし、地政学的圧力が高まる中で、産油国側が決済通貨の多様化を求める動きが強まっており、人民元にとっては新たなチャンスとなっている。
同日、中国はイランに対する人道支援も発表した。中国赤十字社は、イラン赤新月社に対し20万米ドルの緊急援助を行うことを決定した。この資金は、最近の米・イスラエルによる攻撃で被害を受けたイランの子どもたちとその家族を支援するために使われる。中国外務省報道官は「民間人や非軍事目標に対する無差別攻撃を強く非難する」と述べ、イランで子どもたちが犠牲となったことに深い哀悼の意を表明した。この支援は、中国の人道主義的立場を示すとともに、現在の複雑な国際環境下における中・イラン間の相互支持を象徴するものと言える。
(中国経済新聞)
