マカオで過去最大の覚せい剤密輸事案を摘発

2024/11/1 18:30

Wechatアカウント「マカオ日報」は10月28日、地元司法警察が27日に、重さ11.1キログラム、金額にして3630万パタカ(6.97億円)相当の覚せい剤をタイから持ち込んだ台湾人の男を逮捕したと発表した。マカオに到着した際に摘発したもので、現地では過去最大の覚せい剤密輸事案となった。容疑者は香港に運び込む予定だったと話している。

マカオの司法警察によると、麻薬密売組織が“運び屋”を雇って覚せいをマカオ密輸入するとの情報を掴み、調査の結果、27日に東南アジアを出発する便に対象を絞った。

黄容疑者というこの男は10月27日夜6時15分にから空路マカオへ到着し、手荷物の大型スーツケースを抱えて顔色がこわばっていたことから、警察が身元を確認した後に直ちに取り調べをした。スーツケースを調べたところ、3つのギフトボックスの中から10袋の茶葉に偽装した覚せい剤を発見した。

マカオの警察によると、黄容疑者は麻薬密売組織の指示に従ってマカオへ覚せい剤を持ち込み、すぐに香港へ向かう予定だったという。押収した覚せい剤は重さ11.1キログラム、末端価格にして3630万パタカ(6.97億円)であり、警察によると重さも金額もマカオでは過去最大とのことである。

黄容疑者は調べに対し、27歳で無職と答え、タイから覚せい剤をマカオに運び込んだ後で組織の指示を受け、さらに香港に運び、成功すれば5万台湾元、マカオ通貨換算で1.2万パタカ(約24万円)相当の報酬を得る予定だったと供述している。警察は容疑者を麻薬・向精神薬密売の罪で取り調べのため検察院に送致すると表明している。

(中国経済新聞)