汚職で650億円以上を得た副市長が国外逃亡中 不動産1000件以上を差し押さえ

2024/10/15 13:30

近日、黒竜江省牡丹江の中級裁判所は、汚職行為を働いて6年前から国外逃亡している同省鶏西市の李伝良元副市長への調査について、4年ぶりに新たな発表をした。不正に手に入れた額は31億元(約651億円)以上で、これらを本人が支配している会社や事業での土地の開発や整備、不動産の開発、工事建設などに使ったほか、不動産や車、土地、設備などの購入をしていたと発表した。これについて、不動産1021か所、土地27か所、営林場8か所、自動車38台、機械設備10台(ユニット)を差し押さえ、18社の株式を凍結した。これらの金額を合わせるとおよそ297.5億円分となる。10月11日付の「人民法院報」で大きく伝えられた。

報道によると、李副市長の個人情報として、1963年9月27日に黒竜江省鶏西市で生まれ、男性で漢族、大学で修士号を取得し、鶏西市の財政局局長、国有資産監督管理委員会弁公室主任、副市長、および鶴崗市の副市長を歴任した。しかし2020年7月10日に、横領罪、収賄罪、公金流用罪、職権乱用罪の疑いでの黒竜江省監察委員会が調査を始め、同年9月20日に同省人民検察院より逮捕令が下された。李副市長は2018年11月15日に国外へ逃亡しており、2020年12月1日に同省公安庁から指名手配が発令されていた。

(中国経済新聞)