中国の最近のある求人ソフトを見ると、スマホ大手「シャオミ」の子会社「小米汽車」がここ2週間で販売店店長、販売マネージャー、育成マネージャー、セールス運営、販売体験エンジニアなど各種の部署で募集をかけている。勤務地は江蘇省の南京や蘇州、広東省の広州や深セン、山東省青島、湖北省武漢、四川省成都などに及んでいる。
この求人ソフトで「小米汽車」を検索すると、ここ1週間で合計31件のポストが新たに発生しており、このうち5つは研究開発関連で残りはセールスや引き渡しに関わるものである。募集人数は、本社および店舗で計数百人に達する模様である。
これら各部署の概要を見ると、多くは末端セールスに関わるものであり、「製品体験エンジニア」では応募要件として「製品説明、試乗・運転、イベント実行などのスキルがあること」とされている。また販売店リーダーや製品体験エンジニアなどは自動車メーカー直営店での勤務経験が求められ、育成リーダー/マネージャーでは「新車発売関連を中心に自動車メーカーで3年以上の社員育成経験を有すること」とされている。
ある自動車販売会社の幹部によると、小米汽車のセールスはシャオミ本体と契約した上で既存のシャオミの店舗に常駐して営業に携わるのだという。
シャオミグループの雷軍会長は2021年3月、春季新品種発表会で自動車への参入を宣言したが、それから2年間は事業の進展や詳細をほとんど明らかにしていなかった。しかし、雷会長は2023年10月25日にブログで、「小米汽車は極めて順調で、来年前半には発売の見通しであり、しかるべき時期に一気に報告する」と称している。
そして小米汽車は11月に、初の車種「SU7」を工業情報化省のリストに登録し、デザインや一部車種のディテールが明らかになった。現在は北汽の生産スキルを利用して量産しているが、製品はシャオミ自社の工場で生産しているという。
(中国経済新聞)