最近、アップルは中国のApp Store従業員と中国の有名ゲーム会社「MiHoYo」のスタッフとのスキャンダルに巻き込まれている。

 The Informationによると、アップルは昨年、MiHoYoのスタッフに性的暴行を加えたとして、中国のApp Storeに勤めるスタッフを解雇した。

MiHoYoは中国で最も成功しているゲーム会社の一つであり、これまでに『原神』や『崩壊:スターレイル』などの有名ゲームを世に送り出している。The informationによると、解雇された李（リー）は、App Storeでゲームを推薦する担当だったとされ、MiHoYo主催の「原神」発表会に出席し、イベント後にMiHoYoの女性スタッフと性行為におよんだとされる。

李は合意の上での行為だったと主張したが、女性スタッフは酒に酔っており、李とのセックスに同意していなかったという。 翌朝目覚めた彼女は体にあざがあり、MiHoYoの人事部に報告。その後、MiHoYoはアップルに事態を報告し、アップルに李の調査と対処を依頼した。

アップルは内部調査を開始し、MiHoYoからの苦情を受けた直後の2020年1月に李を解雇。世界中の従業員が厳格な倫理規範とビジネス行動ポリシーを遵守することを期待しているが、報告書にある具体的な申し立てについてはコメントしなが、不正行為の報告は徹底的に調査され、適切な場合には解雇を含む措置を取ることを躊躇しないと声明を出した。

しかし、アップルの中国におけるApp Store部門の問題は李の解雇だけではない。The Informationによると、アップルは最近、開発者やコンサルタントとの不適切な関係を理由に、少なくとも5人のApp Storeのスタッフを解雇した。これらのスタッフは、デベロッパーやコンサルタントから無料の食事や旅行などの接待を受け、その結果、それらのデベロッパーのアプリが目立つようにしていた事が明るみになっている。

（中国経済新聞）