香港証券取引所によると、アメリカの投資家・バフェット氏が支配するバークシャー・ハサウェイ社は6月19日、BYDの株を１株266.85香港ドルで計253万株売却し、BYDの持ち株率は9.21%から8.98%となった。今回の取引額は約6.758億香港ドル（約123.8億円）に相当する。
バークシャー・ハサウェイによる香港でのBYD株の売却の発表は、2023年に入って今回で6回目であり、また2022年8月の初回から数えて計12回目の発表となる。なお今回の売却時の平均価格は、2023年以降では最高値である。
バークシャー・ハサウェイのBYD株保有率は、5月の前回の発表時に9.87%となっていたが、香港取引所の規定により、筆頭株主が持株を売買する際は、増減率が1%単位で変わった際に対外発表の義務が生じる。つまり、バークシャー・ハサウェイは過去1か月あまりの間、まず9.21%に減額し、のちに8.98%となった時点で開示したわけである。
バークシャー・ハサウェイは2008年に、8香港ドル/株（約147円/株）でBYD株を2.25億株購入し、14年間保有したのち2022年8月に初めて売却をしている。
香港取引所によると、バークシャー・ハサウェイのBYD株保有数は今回の売却で9860万株となった。すなわち、これまでに合わせて1.26億株以上、率にして6割近くを売却したことになる。
（中国経済新聞）