上海市の老港にあるバイオマスエネルギーのリサイクルセンターで現在、世界最大規模となる能力4500トン/日の生ごみ処理設備の建設事業が行われている。上海のごみ処理大手「上海城投」によると、今回の工事は3期目で、これまでの1期目、2期目はすでにフル稼働しており、1日の生ごみの処理量が2500トンで、うち飲食品関連が1300トン/日、調理品関連が1200トン/日となっている。
上海市では2019年7月1日から「家庭ごみ管理条例」が施行され、中国の各都市で初めてごみの分別を実施している。「2023年家庭ごみ分別活動実施案」によると、2023年末までに市内の家庭ごみ焼却能力を2.8万トン/日、生ごみ処理能力を8500トン/日として、分別処理やリサイクル利用の需要への対応を確保するとしている。
上海城投は家庭ごみの処分について市内最大手であり、全発生分の80%に対応している。5か所の生ごみ処分場を設け、処理能力は市全域のリサイクル能力の50%にあたる3530トン/日で、生ごみの処理を一手に引き受けている。
また上海城投は、家庭ごみの焼却場11か所を有し、処理能力は市全体の60%以上となる18500トン/日余りである。焼却設備はいずれも海外でも利用されているストーカ炉で、排ガスも上海市およびEUの基準をすべてクリアーしている。
(中国経済新聞)