11月10日、京東(JD.com)の資産取引プラットフォームによると、北京揚子江置業有限公司が22.54億元(約490億円)で北京市朝陽区建国路甲92号の-4階から24階までの不動産および土地使用権を競り落とした。揚子江置業は揚子江薬業集団有限公司が間接的に100%保有する企業である。
落札価格は評価額の7割に相当する。標資産の評価報告書によると、2024年8月22日時点の不動産総額は32.20億元(約700億円)、1平方メートルあたりの平均価格は45,888元(約99万8千円)だった。

競売公告によると、物件は北京CBD(中央ビジネス地区)に位置し、総建築面積は70,174平方メートル(うち地上59,200平方メートル、地下10,974平方メートル)、容積率8.24、用途は総合用途および地下駐車場、残存土地使用年限は28.96年である。
土地使用権者は北京茂悦盛欣企業管理有限公司。天眼查の情報によれば、同社は上海世茂股份有限公司(51%)と招商財富資産管理有限公司(49%)が共同で出資している。
世茂股份はかつて世茂集団傘下のA股上場企業で、総合商業不動産の開発・販売、商業運営・管理、多角投資を主業としていたが、現在は上場廃止となっている。2022年以降、販売不振と資金調達ルートの制限により流動性が逼迫。2025年10月31日時点で、世茂股份および子会社は累計189億元(約4兆1240億円)の債務を期日通りに返済できていない。
(中国経済新聞)
