アメリカIT大手アマゾンは、運営の簡素化や効率アップへの取り組みの一環として、2025年までに管理職を1.4万人削減するという大規模なリストラ計画を発表した。これにより年間で21億~36億ドルが節約されるという。
消息筋によると、この計画はCEOであるAndy Jassy氏自らが進めるもので、業界の急速な変化に対応するために不要な管理者を削減し、職務を統合して運営改善を図るという。
Morgan Stanleyによると、アマゾンはこれにより管理職の数が今の約105,770人から約91,936人に減り、大幅なコストダウンやよりスムーズな運営が果たされるという。
アマゾンは過去1年間、主力以外の事業で繰り返しリストラを敢行している。2023年は1月に18,000人以上の削減を発表、3月に各部門で計9,000人を削減した。Andy Jassy氏はまた従業員向けに、作業効率や生産力を低下させる不必要なプログラムの指摘を促す「通報ダイヤル」を打ち出している。
今回の計画で1万人以上の管理職が影響を受けると見られるが、アマゾンはスムーズに再就職させるために補償金や必要なサポートを用意している。
アマゾンはその一方で先週、間もなく訪れる休暇シーズンに向け、アメリカ各地でアルバイトも含めて従業員計25万人を募集するとの計画を発表している。
(中国経済新聞)