中国国産の大型旅客機「C919」が商業運航を始めてちょうど1年となった5月28日、中国東方航空(MU)にまた同型の1機が加わった。同社6機目のC919が仲間に加わり、運行規模も一段と拡大することになる。
新たなC919は5月28日午前、回送機のMU2999として上海の浦東国際空港から虹橋国際空港に向けて出発し、正式にMUの仲間入りを果たした。MU のC919はこれで計6機になり、国産大型旅客機として大規模な商業運航が進むことになる。
C919は2023年5月28日に初の商業運航を完成してから、ちょうど1年が経過した。運航状態も技術面も正常であり、飛行は安全そのもので、1日の利用率など各データも着実に向上しており、総合的な運航能力が全面的に裏付けられている。
MUの王志清会長は、「C919はこの1年で2100便以上が運航され、飛行時間は6000時間を超えた。利用者数はのべ30万人に迫り、搭乗率は80%近くに達して同じ路線の他の機種を上回っている。商業運航はほぼ成功したと言える」と述べた。
C919は運航から1年が経った今、上海の虹橋空港と四川省成都の天府空港、北京の大興空港、陝西省西安の咸陽空港をそれぞれ結ぶ3路線で定期運航している。MUは今回1機が加わったことで新たな定期路線の開設を目指し、多くの乗客が国産大型機の旅を味わうことになる。
(中国経済新聞)