日本航空とトリップドットコムが全面的に事業提携

2024/03/31 11:00

3月27日に上海で、日本航空(以下「日航」)と中国の旅行会社・トリップドットコムが、便利で快適、多様な空の旅を提供するために共同事業を展開することで合意した。旅行サービス業界における中日両国の大手が全面的にタッグを組むことになる。

合意内容として、まず航空券や会員制度、マーケティングなど多方面で連携を深め、マーケットニーズを満たす旅行プランを一段と打ち出していく。

この中で主要項目となる会員制度について、日航は先ごろトリップドットコムで実施したプレミアム会員のチャレンジマッチが好評だったことを受け、今後さらに両社の会員の特典を共通化するなど、満足度を絶えず向上させるためにオプションサービスのさらなる拡大を検討する。またビジネス客やプレミアムカスタマーに対して、会社専用のスペシャルサービスを無制限で提供していく。

日航の中国地区総代表佐藤靖之執行役員(左)とトリップドットコムの熊星COO(右)

さらに両社は、需給の動向やプランの売れ行きなどを踏まえてマーケットを共同分析し、販売前・後のサービスを改善し、客層やニーズに合わせた形でプランやサービスを格上げする。また知名度を一段と引き上げるためキャンペーンや各種イベントを実施し、一段とバラエティーに富んだ旅を提供する。

日航の中国地区総代表である佐藤靖之執行役員は、「トリップドットコムとのコラボレーションで、一段とマーケットに近づき、お客様が分かるようになる。これをきっかけに両社でハイクオリティーなプランやサービスを打ち出し、日中両国の航空市場の繁栄や成長を後押しする」と述べている。

一方、トリップドットコムの熊星COOは、「お客様のニーズに沿った形で新たなプランやサービスを積極的に打ち出し、満足度を常に向上させる。両社のさらなる協力で、航空業界に一段と活力や好機がもたらされることを願う」と述べている。

日本で初めて国際線を運航させた日航は、常に安心で安全なサービスを施すことを目標としており、これについて6年連続でSKYTRAX社による「5スター」に認定され、過去7回にわたり「ベスト・エコノミークラス・エアラインシート」に選ばれている。また世界的なワンストップの旅行会社であるトリップドットコムも、業界での経験が豊富であり、全世界を相手に質の高いサービスを提供し続けている。

日航は、過去にも航空券関連で幾度もトリップドットコムとの提携案件を実施している上、政府観光庁や地方政府などとタイアップしてPRをライブ配信し、プランを宣伝して知名度を上げている。現在はトリップドットコムにフラグシップ店を設けており、フォロワー数はおよそ4万人に達し、コールセンターを設けてトータル的なサービスを実施している。この店では最新のフライト情報が確認できるほか、日航の感謝イベントや日本各地の観光ガイドが検索できる。

(中国経済新聞)