配車アプリのディディ、「春節前後は車呼び出し件数が50%増、連休前の2月2日-7日が帰省のピーク」と予想

2024/02/1 11:30

中国の配車アプリ「ディディ」によると、春節(旧正月)前後の帰省や旅行のための特別輸送態勢「春運」がスタートしてから、タクシーなど配車の件数が2019年の同じ時期より65%増とのことで、今年は活況であることが分かる。「春運」期間(1月26日-3月5日)におけるディディの配車件数は2019年同期よりおよそ40%増、このうち他地域への移動はおよそ50%増えるとの見込みだ。

「春運」期間中の配車利用予想では、2月2日から帰省客が増え始め、利用者の多い空港や駅などへの移動需要が2月7日まで高止まりし、他地域への移動件数は2019年比で50%増になるという。また、長期休暇になるので親せきや友人連れの行楽需要もあり、レジャーとしての配車利用数は80%増しの見込みだ。

またUターンラッシュは2月16、17日ごろに訪れ、さらに今年は小正月が週末と重なるので、2月23、24日が「春運」期間全体で配車量が最大になると予想される。

ディディは春節期間中、運転手に対し、手数料免除、移動特別手当、移動完了手当、移動ポイント付与などといった形で、合わせて3億元分を超えるボーナスを支給する見通し。さらに、混雑が予想される地域や時間帯で、運転手に還元するための特別サービス料金を加算する予定だ。

また鉄道の利用についてディディは、2月6日~8日がピークになると見ており、アプリでの切符の購入数は2月3日~5日に比べて64%増しとの予測を立てている。

春節の連休中は帰省や行楽での乗り合いサービスの利用も増え、運転手によると利用件数はその前の週に比べて117%増となる見通しである。また乗り合い車の予約は旧正月大晦日である2月7日の前の2日間に集中し、旧正月元旦までの3日間は、いずれも広東省の広州、湛江、茂名、および重慶や上海などへの移動がかなり多くなるという。

(中国経済新聞)