中国のスタンダップコメディ業界をリードする芸能事務所「上海笑笙文化伝媒」(笑笙文化)は、笑果文化の創業者で会長である葉烽氏に代わり、張瑛婕氏が法定代表者、執行取締役を務めると発表した。
企業情報サイトの天眼査によると、笑笙文化は2020年5月に設立され、資本金は200万元(約4096万円)で、食品の販売、営業興行、芸能プロダクション、ラジオやテレビ番組の制作、ネット販売などを手掛け、上海笑果演芸集団が全額出資となっている。
笑笙文化に所属するトークショーのタレント・李昊石さんが先ごろ演じたステージパフォーマンスに対し、北京市の文化市場行政管理部門は「中国人民解放軍を侮辱する内容で社会に悪影響を与えた」と見なした。笑笙文化は政府当局の介入および警告を受け、違法所得とされた132万元(約2703万円)余りの没収と1335万元(約2.73億円)余りの罰金支払いを命じられた上、北京と上海でのすべての公演が無期限で停止となった。
トークショーはここ数年、急激に興行が増えている一方、様々な問題が発覚している。「中国トークショー業種の現状深度研究・発展前景分析報告」によると、2020-2022年に興収が2000万元(約4.09億円)から20倍以上となる4.8億元(約98.3億円)に拡大した。しかし2022-2023年は人気が下り坂になっている。
(中国経済新聞)