10月3日、香港証券取引所で立会早々、予想に反して「中国恒大」が9%以上、「恒大物業」も7%近い株価値上がりを見せた。中国恒大は取引開始直後から値上がりし、一時期42%上昇となったが、午前の終値はプラス15.63%であった。一方、恒大物業はその後値下がりし、一時はマイナス8%以上となった。
中国恒大、恒大汽車、恒大物業の3社は、9月28日9時から香港で株式売買が中止となっていた。この日夜、中国恒大は香港証取で、執行取締役である許家印会長が犯罪行為の疑いで強制措置を講じられていると発表した。28日は午前9時から連合取引所での株の売買を中止し、再開については別途連絡するとしていた。
そして10月2日夜、中国恒大と恒大物業は、10月3日午前9時からの取引再開を申請したと発表した。
恒大グループにおける過去の事例として、今年8月3日に10数か月ぶりに恒大物業が取引を再開した際、株価はストップ安まで47.4%も値下がりした。また中国恒大は8月28日の再開日、一時期80%も値下がりし、終値はマイナス78.79%であった。
このような前例があった故、今日取引を再開した恒大の2社のこのような値上がりは、投資家の間でもかなり意表をついたものと見られた。
(中国経済新聞)