中国各地で配車事業が頭打ちに 空車率50%、事業許可も下りず

2023/06/8 09:00

中国の配車サービス事業について、回復はしているが運転手の収入が減っている。今年4月の予約件数は2022年同月比で48.3%増の7.06億件に達したが、2021年比ではマイナス7.2%である。運転手は負担が増し、予約がとりにくくなっている。

収入が1日400-500元(7800~9800円)、月々およそ6000元(約11.8万円)という広東省仏山市のドライバー・陳さんは、今はもっと長時間働かないと食べていけないと言う。また広州市のドライバーの欧さんも、空車走行が増えたと言っている。

こうした輸送力問題を受け、湖南省長沙市や海南省三亜市では配車の新規事業受付を中止しているほか、広東省珠海市、山東省済南市、四川省遂寧市なども悲観的な見通しを示している。珠海市交通運輸局によると、配車タクシーの数は7500台近くに達したが、経営指標は2020年より約15%落ち込んでおり、市場が頭打ちになっているという。

また広東省東莞市の交通運輸局によると、第一四半期の1日の予約件数は約9.07件で、1日の受付数が10件未満の車は全体の76.9%にあたる31511台、また売上高は2022年下半期を下回っている。

統計によると、中国全体の配車用運転免許証の交付数はこの2年間で59.5%増え、2023年4月現在で540.6万件に達している。北方工業大学自動車産業創新研究所の紀雪洪主任は、「配車事業は急成長期から安定期に入り、一部の地域では頭打ち状態となって運転手の収入や業界メリットが低下している」と述べている。

(中国経済新聞)