米国国際教育研究所(IIE)が11月27日に発表した「2025年Open Doors報告書」によると、2024-2025学年度に米国で学ぶ中国人留学生数は26万5000人で、前年度比4%減となった。5年連続の減少となり、2009年以来15年間守り続けた「米国最大の留学生送り出し国」の座をインドに明け渡した。
世界全体の米国留学生総数は前年度比5%増の117万人と過去最高を更新した一方、中国のみが明確な減少傾向を示しており、対照的な動きが注目されている。
段階別では学部(本科)段階の落ち込みが特に顕著で、中国人学部生は7万8000人余りにとどまり、前年度比10.2%の大幅減。人数は2012-2013年度水準まで後退し、2011年から約10年間続いた中国人の米国留学ブームが完全に終焉した形となった。大学院生も2.1%減とマイナスに転じた。

専攻分野では商科が前年度の29%から11.2%に激減したのに対し、コンピュータサイエンスは10%から23.5%に急増。STEM(科学・技術・工学・数学)分野全体の占める割合は57%に達した。
一方、卒業後に米国で就労できるOPT(選択的実習訓練)参加者は29万4000人で前年度比21%増と過去最高を記録。専門家は「留学目的が学業から就労・移民へと完全にシフトしている」と分析している。
IIEは「米中関係の緊張や中国国内大学のレベル向上、帰国者優遇政策などが減少の主因」と指摘。2025-2026年度も中国からの留学生は減少傾向が続くと予測している。
(中国経済新聞)
