台湾でも「ダブルイレブン」商戦が熱気 ネットも実店舗も活況に

2025/11/12 11:21

台北中新社の報道によると、11月11日の「ダブルイレブン(独身の日)」ショッピングフェスティバルにあわせ、台湾では主要ネット通販サイトや実店舗が大規模なセールを展開し、買い物熱が高まっている。

「ダブルイレブン」セールは中国本土で始まったネットショッピングイベントだが、いまや台湾でも重要な消費イベントとして定着している。海峡両岸経貿文化交流協会の邓岱賢(とう・たいけん)秘書長は、「中国本土で生まれた『ダブルイレブン』の熱気が台湾にも広がっており、両岸の消費文化が融合していることを示している」と分析する。

台湾ではすでに10月末から、ショッピー(Shopee)やPChome 24hショッピングなどのECサイトが先行セールを開始。11日当日は、ショッピーで1万台湾ドル以上の注文が平常時の34倍に達し、モモショッピング(momo購物網)では販売開始1時間で注文数が11倍に急増した。Yahooショッピングセンターも午前0時からアクセス数が急上昇し、スマートフォンや金製品などが人気を集めた。

実店舗でも熱気は衰えない。台北市中山区の大型商業施設では、「ダブルイレブン」セールのポスターを掲げる店舗が目立つ。衣料品店が全品11%引きを実施するほか、中国本土発の「シャオミ之家(小米之家)」では10月末からスマートフォンやロボット掃除機などの期間限定セールを行っている。

店員によると、今年の「ダブルイレブン」期間中は、シャオミ製品がオンラインとオフラインの両方で割引対象となっており、高いコストパフォーマンスとスマート家電のエコシステムが若年層の支持を集めているという。

また、一部の台湾の消費者は中国本土のECサイトを利用し、越境送料無料などの特典を活用している。邓岱賢氏は「中国本土の商品は品質が良く価格も手頃なため、台湾の消費者から自然に受け入れられている。『ダブルイレブン』の盛り上がりは、両岸経済交流の縮図でもある。今後さらに電子商取引の利便性を両岸の人々が共有できることを期待している」と話した。

(中国経済新聞)