11月25日、中国の国有自動車大手の長安汽車が、ファーウェイと提携することを正式に発表したのに続き、12月1日には中国の自動車メーカー江淮汽車(JAC)もファーウェイと業務提携すると発表した。
JACは、華為端末有限公司と「スマート新エネルギー車協力協定」を締結したと発表。今回、両社は高級スマートコネクテッド電気自動車で協力する予定で、「JACオートモービル」はスマートカーソリューションでの協力に基づき、生産・製造に注力し、協力モデル製品の開発と先進的な電気自動車の創出を総合的に担当する。販売はファーウェイが責任を負い、ファーウェイターミナルまたはファーウェイが指定する第三者が担当し、販売サービスを提供する。
10月19日夜、JACは第3工場と在庫、固定資産、建設中のプロジェクト、建物および土地使用権を含む資産の一部を譲渡する予定であると発表。同日、中国の新興EVメーカー上海蔚来汽車(NIO)の共同創設者兼社長の秦力洪(ホン・リホン)氏は、JACが発表した資産が、NIOとJACが業務提携する工場の設備と資産であることを明らかにした。
2018年以降、NIOとJACは契約ベースでのEV製造を共同で行っており、今回の動きは、過去7年間にわたる両社の関係に変化が生じたと理解されている。NIOは、新たな成長を目指すため、JACの関連資産の譲渡先となっており、これを活用して自動車製造資格を取得することも検討。12月4日には、工業情報化部のホームページに、NIOが「自動車生産企業信用情報管理システム」に掲載され、同社が自主生産資格を取得したと中国メディアが報じた。
関係者によると、JACが譲渡する工場は、業務提携を行っていたF1工場とF2工場で、以前から一部の関係者の間では、NIOが生産資格を取得し、上記2つの製造拠点を引き継ぐのではないかと噂されていた。
(中国経済新聞)