2年前の東京オリンピックで、カヌーで銀メダルを獲得した中国の鄭鵬飛(Zheng Pengfei)選手が、メダルがひどく酸化していると訴えるコメントを発表し、話題を集めている。
鄭選手は、「家に2年近く置いていたオリンピックのメダルを今日見てみたら、このように鉄くずになっていた」とコメントした上、保管の仕方も悪かったかもしれないが、家で酸化したメダルは多くはないとも表明している。掲載した写真を見ると、メダルの銀色の部分が明らかに酸化しており、「さびた」ようにも見える。
鄭選手は2021年8月3日、劉浩選手とともに出場した2020東京オリンピックのカヌー男子カナディアンペア1000メートルで銀メダルを獲得した。
東京オリンピックのメダルはすべて、回収した電子廃棄物をリサイクルして作ったものである。日本政府は2017年に、エコ理念に基づいて使用済みの携帯電話や家電の収集を始め、2年余りで日本全国から79000トン近い小型家電と携帯電話621万台を集めた。この中から純金およそ32キロ、純銀およそ3500キロ、銅およそ2200キログラムを抽出してメダルを製造している。こうした試みは、オリンピック史上初めてのことだった。
(中国経済新聞)