中国東方航空、日本路線を増便北京~羽田は週4便、上海~札幌は毎日運航へ

2026/11/4 21:51

中国東方航空(チャイナ・イースタン航空)は、冬季の旅行需要や年末年始の利用客増加を見据え、日本路線2路線の運航便数を相次いで拡大する。

まず、北京大興~東京・羽田線については、2026年11月27日から現在の週2便を週4便に増便する。これまで水曜日と日曜日に運航していたが、月曜日と金曜日の便を追加する計画だ。使用機材はエアバスA321型機。

一方、上海浦東~札幌・新千歳線については、10月25日から週3便を毎日1便に増便し、デイリー運航体制となった。冬季の北海道観光需要を取り込む狙いとみられる。

■ 上海~札幌線、冬の北海道需要を見込む

上海浦東~新千歳線の便名はMU279/MU280。上海を午前中に出発し、札幌からは午後に戻るスケジュールとなっている。運航機材にはエアバスA320neoやA330-300などが使用されている。

北海道は世界的にも人気の高い観光地であり、特に冬季は雪景色やスキー、温泉などを目的とした旅行客でにぎわう。新千歳空港は北海道の国際線の主要玄関口として、中国をはじめ海外から多くの観光客を迎えている。

現在、上海浦東~札幌間の直行便には、日本航空(JAL)、中国東方航空、春秋航空の3社が参入している。

冬季は航空券の価格も高騰する傾向にある。例年、往復航空券が約8,000元(約19万円)に達することもあり、春節(旧正月)期間には、東方航空の往復運賃が11,000元(約26万1,000円)を超えるケースも見られる。格安航空会社の春秋航空でさえ10,000元(約23万8,000円)を超えるなど、北海道の冬季観光需要の強さがうかがえる。

■ 北京~羽田線はビジネス・観光・留学需要を狙う

上海~札幌線が主に観光需要を背景としているのに対し、北京大興~東京羽田線は、ビジネス、観光、留学など幅広い利用者を対象とする路線だ。

現在の往復直行便の航空券価格は、100元=約2,376円の換算レートで、1,000元(約2万4,000円)以上となるケースもある。日韓路線をめぐる航空会社間の競争は激しく、特に韓国の航空会社は便数や乗り継ぎの利便性で強みを持っている。

東方航空にとって、こうした競争環境の中で日本路線の利便性を高め、利用客を確保することが重要な課題となっている。

■ 日本路線の再強化で収益改善を目指す

中国東方航空は中国第2位の航空会社だが、2026年第1~第3四半期の累計では21億1,500万元(約502億円)の赤字を計上したとされる。

日本・韓国路線は、中国航空会社にとって需要の大きい国際路線であり、収益面でも重要な市場である。今回の増便は、年末年始や春節の旅客需要を取り込むとともに、国際線事業の収益改善を図る動きとも考えられる。

かつて「日本の隅々まで結ぶ」といわれるほど幅広い日本路線網を展開していた東方航空だが、近年は路線の見直しが進んでいる。現在の日本の就航都市は、東京、大阪、名古屋、札幌、福岡の5都市が中心となり、広島や沖縄などの路線も運休となった。

航空燃料価格の高騰や航空会社間の競争が続く中、限られた運航資源を需要の高い路線に集中させる戦略が求められている。

今回の北京~東京線、上海~札幌線の増便が、東方航空の日本路線の競争力向上と経営改善につながるか、今後の動向が注目される。

(中国経済新聞)