中国では、9月10日の中秋節を前に月餅が店先に並び始めている。去年は「ザ・ペニンシュラ上海」で、酒造メーカーの茅台酒がコーヒー風味の月餅を8個入り1688元（約3.37万円）で発売したが、今年は政府当局より、単価500元（約1万円）以上のものは規制対象とし、1000元以上（約2万円）は発売禁止するとの指示が下された。
茅台酒は今年、自社の国際ホテルから、ともにアルコール分を含まず8個入りであるギフト用の「玉虎迎月」を188元/箱（約3754円）で8万箱、「流心月餅」を318元/箱（約6350円）で3万箱発売し、すでに両方とも売り切れたという。
また最近、これらの品が中古品サイトに出品されていることがわかった。転売筋の情報では、188元（約3754円）の「玉虎迎月」はほぼ300元（約6000円）-350元（約7000円）の値がつき、318元（約6350円）の「流心月餅」は600元以上（約1.2万円）までつり上がったものもあるという。
またこのほか、同じく茅台酒のアイスクリームも転売されている。今年発売されたこのアイスは売り値66元/個（約1318円/個）であるが、他の通販サイトでも値段がつり上げられ、100元/個（約2000円/個）から240元/個（約4793円/個）に達するなど、元値の4倍近くに達しているケースもある。
（中国経済新聞）