中国EV輸出が急拡大、4カ月連続50%超 年間1,000万台突破も視野に

2026/10/13 12:00

中国自動車工業協会(中汽協)は10月12日の記者会見で、中国の自動車輸出に占める新エネルギー車(NEV)の割合が、4カ月連続で50%を超えたと明らかにした。国内自動車市場が低迷する一方、輸出は高い伸びを維持しており、中国自動車産業の「内需低迷・輸出好調」という構図が鮮明になっている。

中汽協の発表によると、9月の自動車生産台数は299万台、販売台数は295万6,000台だった。前月比ではそれぞれ11.4%、9%増加したものの、前年同月比では8.7%、8.4%減少した。

1~9月の累計生産台数は2,324万6,000台、販売台数は2,327万1,000台となり、いずれも前年同期比4.5%減だった。

中汽協の陳士華副秘書長は、国内市場が複数の要因による圧力を受け、依然として有効な改善に至っていないと説明。一方、厳しい外部環境のなかでも輸出は高い成長を維持し、新エネルギー車の販売比率も着実に上昇していると指摘した。

9月の自動車輸出台数は105万3,000台で、前月比4.2%増、前年同月比61.4%増となった。このうち、新エネルギー車の輸出は57万1,000台で、前月比8.6%増、前年同月比では約2.6倍に拡大した。従来型の内燃機関車などの輸出は48万2,000台で、前月比0.6%減、前年同月比12%増だった。

1~9月の自動車輸出は累計820万5,000台に達し、前年同期比65.8%増となった。内訳は、新エネルギー車が400万6,000台(前年同期比約2.3倍)、従来型の燃料車が420万台(同31.6%増)だった。

陳氏は、9月の自動車輸出が100万台を超え、高成長を続けていることを強調。新エネルギー車の輸出比率が4カ月連続で50%を上回ったことは、中国の自動車輸出の中心が新エネルギー車へと移行していることを示すと述べた。また、最近開催されたパリ・モーターショーでも、中国ブランドが多数の新エネルギー車を発表・展示したという。

第4四半期について、陳氏は自動車産業が全体として安定した推移を維持するとの見通しを示した。輸出は引き続き増加する見込みで、年間輸出台数は1,000万台を超える可能性があるという。

国内市場については、総額2,500億元(約5兆円)の消費財買い替え支援資金が全額配分されたことに加え、地方政府や企業による消費促進策も追い風となる見通しだ。これらの政策効果が高まれば、国内自動車販売の減少幅は縮小する可能性がある。

陳氏はまた、スマートコネクテッド新エネルギー車産業の発展に関する「第15次五カ年計画」が正式に発表されたことにも言及した。同計画は2026~2030年を対象とする中国の中長期計画に位置づけられ、今後の産業発展に向けた基本方針を示すものとなる。

計画では、重要・中核技術の開発、車両・道路・クラウドの連携、産業構造の最適化、業界ガバナンスの整備、国際展開の強化などを重点分野に掲げる。

(中国経済新聞)