中国外交部は10月24日、習近平国家主席が大韓民国の李在明（イ・ジェミョン）大統領の招待を受け、10月30日から11月1日まで韓国を訪問すると発表した。期間中、慶州で開かれるアジア太平洋経済協力会議（APEC）第32回首脳非公式会議に出席するとともに、韓国への国賓訪問も行う。
今回の訪韓は、習主席にとって2014年以来およそ11年ぶりとなる。両国関係が地域情勢の変化や経済・安全保障分野で新たな課題に直面する中、首脳会談では経済協力の強化や朝鮮半島情勢、地域の安定に向けた連携などが主要議題となる見通しだ。
韓国側では李在明大統領が首都ソウルで公式歓迎式典や首脳会談を行う予定。両国は首脳レベルでの直接対話を通じ、戦略的協力パートナーシップの発展に向けた道筋を探るとみられている。
また、APEC首脳会議では、習主席が「包摂的で持続可能なアジア太平洋経済の構築」をテーマに演説を行い、地域経済の一体化やデジタル経済、グリーン転換などに関する中国の立場を示すとみられる。
今回の訪問は、中韓関係の安定化とアジア太平洋地域における協調体制の再構築に向けた重要な節目となることが期待されている。
（中国経済新聞）