中国工業情報化部が10月8日に発表したデータによると、2026年1~8月の中国ソフトウェア業界の売上高は10兆2,820億元(約236兆4,860億円)となり、前年同期比8.8%増加した。情報技術サービスや半導体設計関連が成長をけん引した一方、業界全体の利益の伸びは小幅にとどまった。
同期間のソフトウェア業界の利益総額は1兆1,837億元(約27兆2,251億円)で、前年同期比1.3%増だった。ソフトウェア関連の輸出額は459億9,000万米ドル(約7兆2,664億円)となり、同12.5%増と堅調に拡大した。
分野別では、ソフトウェア製品の売上高が前年同期比6.0%増となり、業界全体の売上高に占める割合は21.5%だった。このうち、基礎ソフトウェア製品は9.8%増、産業用ソフトウェア製品は8.3%増と、いずれも安定した成長を示した。
情報技術サービスの売上高は前年同期比9.6%増となり、業界全体の68.7%を占めた。内訳を見ると、クラウドコンピューティングとビッグデータ関連サービスの売上高は11.1%増で、情報技術サービス全体の17.3%を占めた。
また、半導体設計関連の売上高は21.6%増と大きく伸びた。一方、電子商取引(EC)プラットフォーム向け技術サービスは5.3%増だった。
地域別では、東部地域のソフトウェア業界売上高が前年同期比8.7%増、中部地域が14.4%増、西部地域が8.8%増、東北地域が4.2%増となった。中部地域の伸び率が最も高かった。
省・直轄市別では、北京、広東、江蘇、上海、山東の5地域が売上高の上位を占めた。前年同期比の伸び率は、北京が7.2%、広東が9.2%、江蘇が9.6%、上海が10.5%、山東が7.1%だった。
中国のソフトウェア業界は、売上高と輸出額の双方で成長を維持している。特に、情報技術サービスや半導体設計分野の伸びが目立つ。一方、利益総額の増加率は1.3%にとどまっており、売上高の拡大が利益の伸びに直結していない点も、今後の動向を見極めるうえで注目される。
※円換算は、1元=約23円、1米ドル=約158円として計算した概算値。実際の為替レートによって変動する。
(中国経済新聞)
